NRPL Group は、各国の航空交通管制サービス機関に採用される民間向けレーダーのスペシャリスト。最高品質と究極の安全性を確保するためのテストが最大の関心事である。 そこで XJTAG 社のバウンダリスキャンテストは、他社に比較して魅力的な価格で、強力な機能、柔軟で高度なサポートを提供することから、テスト戦略上重要な位置を占めている。
NRPL Group(フィンランドを本拠地にチェコとロシアにグループ企業)は、航空交通管制用レーダーのスペシャリスト。その製品は、PSR(Primary Surveillance Radar)、MSSR(Monopulse Secondary Surveillance Radar)、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)や、レーダーデータ処理、配置システムや、航空管制・管理システム、ボイスレコーダ。さらに無線通信機器、信号処理システムなどの関連システムやサブユニットも提供する。
早期の設計検証からプロトタイプ、製品ユニットのテストまで、全基板とシステムに対する厳密なテストは極めて重要。“レーダーは空港の安全で効率的な運営にとって不可欠。出荷前に全システムのディペンダビリティを確かにすることは絶対欠かせない” Reidar Gjerstad 氏(Senior System Engineer at NRPL’s main Finnish site at Vantaa)のチームは、レーダー制御基板のプロトタイプと製品のテスト戦略の一部としてバウンダリスキャンを採用し、XJTAGを選定した。
“テストプログラムの開発、バウンダリスキャンポートからの実行は、弊社基板に対する他のテスト手法に比較して XJTAG のほうが速い。
XJTAGなら新規のデジタル基板の評価が数分でできるようになり、プロトタイピング作業を加速することに役立てている” Reidar Gjerstad 氏またプロトタイプハードウエアが用意される前に、基板に対するテストを準備できることもXJTAGを活用する利点の一つ。結果、開発が加速される。“ネットリストが生成されると直ぐにテストプログラム開発をスタートできる。そして最初のプロトタイプ基板が来るころには、既にテストができる状態”
アナログ回路のテストにも活用できる柔軟性も、XJTAGのバウンダリスキャンテスト環境は提供する。NRPLではこの利点を活用して、様々なポートのテストやパワーサプライの電圧チェックを行っている。“DACやADCを載せたシンプルなアダプタを用意すれば、XJTAGを用いてアナログテスト電圧を生成したり、アナログポートやパワーサプライなど様々な信号線の電圧をチェックできる”
XJTAG社ではサポートの一環として、XJTAGを活用したアナログテストの詳細なアプリケーションノートを提供。ビデオのDACポートをテストするサンプルコード付きで、テストコネクタや一般的なアナログ電圧の生成、観測法を紹介している。
“幅広い内容に対して質の高いサポートが提供されるので、製品開発やテスト作業の加速にXJTAGを最大限に活用できる。柔軟で強力な機能、ユーザフレンドリーで使い易いツールを、他社に比較して魅力的な価格で提供することを確信している” Reidar Gjerstad 氏