XJRunner は、XJDeveloperのプロジェクトで作成されたテストの実行環境です。基板製造・検査、フィールドテスト・メンテナンス向けの一連の機能を擁しています。
これにより、基板実装テスト、基板上デバイスへのプログラミング、JTAG未対応デバイスの機能テストが行えるようになり、検査証明用にシリアル番号を管理し、結果のログを構成することもできます。
使い易いGUIを備えており、XJEaseの全てのテストを実行可能です。
主な効果
- プロセスの向上(柔軟なテストのログを介して)
- 委託先によるテストを管理することができる
- 使い勝手が良く、製造担当者のトレーニングコストを削減できる
- 複数の XJLinks により、複数のボードテストを同時実行可能
単純明快で、安全、かつ 管理可能な生産試験
設計、あるいはテスト技術者によって作成されたテストを圧縮・暗号化されたファイルにすることで、テストプロセスの一貫性を確保することができます。
作業現場に適切な、Run/Stop、パス/フェイル、などのシンプルなメッセージ表示により、テストは簡単なポイント&クリックの作業になります。テスト実行時に特定のメッセージを表示させて、各ボードをテストするための準備や、後始末を確認することもできます。
複数のXJLink、または4ポートを搭載するXJQuadを使用すれば、複数基板を同時にテスト実行して効率化を図ることが出来ます。 あるいは、各基板へのテスト実行を個別に行い、テストやプログラミングが終了した基板から順次交換するような作業にも利用いただけます。
ユーザー管理 & 診断テスト
XJRunnerは、単純に基板上でテストを実行するだけのBasicユーザーから、より複雑なテストへの移行やテストプロジェクトの管理を行える上級ユーザーまでの異なったレベルのユーザーの設定と管理が可能です。
上級ユーザーは一部の或いは全ての基板上のテストを繰り返し実行するように設定することが可能で、これによって、発見が困難な不具合を突き止めることが可能です。
強力で、柔軟性のあるテスト
パス/フェイルの判定のみで、欠陥のあるボードは生産ラインからはじき出す。さらに熟練担当者は、追加のテストや、デバッグをすることで、欠陥箇所を特定することができるでしょう。また、特定のテスト、あるいはそれらの組み合わせ実行、繰返し実行、あるいはテストの連続実行をさせて、断続的に発生するような問題を診断することもできます。
XJRunnerは、合格/不合格となったボードの割合に関する統計、および障害傾向分析レポートを提供し、障害が発生しやすいテストを強調表示します。
レイアウトビューア と 回路図ビューア
テストの実行中に障害が見つかった場合、Layout Viewer と Schematic Viewer*を使用して、潜在的な問題領域を回路図やネット配線上に表示することで、基板上の障害を特定できます。 障害を特定するときに、回路内のコンポーネント、ピン、またはネットをすばやく見つけることもできます。
Layout Viewerを使用するには、プロジェクトまたはターゲットシステムの開発時にODB ++を使用する必要があります。
*XJRunnerでレイアウトビューアーや回路図ビューアーを使用するには、XJDeveloperから関連情報をエクスポートする必要があります。 もし情報の機密を保持する必要がある場合は、エクスポートしないほうが良いでしょう。
機能
- XJDeveloper により作成されたテストの実行環境
- テスト実行は、簡便で、管理することができる
- 様々なシリアル番号付けに対応
- テストのログ(検査証明)
- テスト実行のみに担当者を制限できる
- Fault Dictionary to capture the expertise of your engineers
- Two modes for simultaneous board testing
- Board statistics and fault trend analysis
- Layout Viewer*欠陥のあるネット、ピン、コンポーネントの物理的な場所を表示
- Schematic Viewer*は、障害箇所を回路図上に表示
ログファイル
全てのテストの出力は記録されます。 “何(時間、日付、シリアル番号、ユーザー情報他)を記録するか?”と“ログをどのようにグループ分け(例えば、同じ基板の出力を同じファイルに記録する等)するか?”を選択する幾つかのログオプションがあります。
シリアル番号
XJRunnerでは、測定する基板に単純なシリアル番号を生成することが可能です。より複雑な番号(例えば、MACアドレス)が必要であれば、XJEaseのテストプログラムによる番号作成や、直接入力(例えば、バーコードリーダーを使う)が可能です。
簡単に持ち運べるテスト環境
基板のテストに必要な全てのファイルは1つのXJPack形式のファイルに纏められます。その為、異なるPCやサイトにテストを簡単に移動することが可能です。
推奨システム要件
- インテル®Core i3、i5、i7プロセッサーまたは同等のもの(すべての世代)
- Microsoft®Windows®10 1607以降(32ビットまたは64ビット)、またはWindows 11
- 8 GBのRAM
- 生産試験
- 基板上デバイスへのプログラミング
- 回路図ビューア
- レイアウトビューア
柔軟なライセンス形態
- ハードウェアライセンス
– JTAGコントローラー内にライセンス情報を格納するので、どのPCでも使える。 - ネットワークライセンス
– サーバーにライセンス情報を格納するので、世界中どこからでも使える。