JTAGを使用して基板をテストするには、通常、ネットリストを含む設計情報が必要です。ただ殆どの場合、修理を担当する技術者はこのデータを入手できません。このような場合でも、XJTAGには特別に設計された機能があり、JTAGバウンダリスキャンテストを利用できます。
ネットリストがない? 問題ありません!
テストしたい基板のネットリストがない場合でも、XJDeveloperでネットリストを使用せずに、基板上のJTAGデバイスのBSDLファイルに基づいてテストを作ることができます。一部のデバイスのBSDLファイルがない場合でも、最小限のBSDLファイルを生成することもできます。システムは、接続テスト中に使用するJTAGデバイス間の接続を、動作しているボードから自動的に学習できます。またテストカバレッジを拡張するために、RAM、フラッシュメモリ、I²CやSPIなどのペリフェラルバス上のデバイスなどのJTAG以外のデバイスを追加することもできます。
迅速な修理を支援
この機能は、ネットリストが提供されない基板の修理に役立てられます。以前ならネットリストの提供を待たなければならなかった、あるいはバウンダリスキャンの使用を諦めざるを得なかった状況でも、直ぐにテストを開始できます。この機能が有るXJTAGバウンダリスキャンテストツールは、修理業界にとって非常に重要な選択肢の一つです。
非JTAGデバイスを追加してテストする
‘No-netlist’機能を使用すると、基板上のJTAGデバイスへの接続方法を指定するだけで、非JTAGデバイスをテストプロジェクトに追加して、XJEaseライブラリファイルを使用してテストできます。これにより、テストカバレッジが向上し、物理的なプローブ接続を駆使してテストするのに必要な時間と労力を節約できます。