”鉄道車両用モニタシステムを開発・提供するコイト電工株式会社は、診断装置にXJTAGバウンダリスキャンを統合することで、生産性を向上させた。そして北米の鉄道システム向けの、CPLD、FPGA など様々なデバイスが搭載される高度な回路基板のテストを可能にしている。”
コイト電工株式会社(本社:静岡県長泉町)は、鉄道車両用電気機器、交通管理システム、交通情報表示システムの第一人者です。MTA (Metropolitan Transportation Authority) ニューヨーク市地下鉄、国内鉄道会社、国内高速道路会社、川崎重工、ALSTOM(アルストム 欧州交通インフラ企業)、日立など国内の顧客をはじめ、英国、北米など様々な国で採用されています。
コイト電工は主に鉄道関連施設として使用される車両用モニタシステムを開発し提供しています。またLCD や LED ディスプレイを搭載する車両用表示器や、駅・電車区・運転指令などの鉄道関連施設の情報表示システムを製造しています。
“弊社の検査システムにXJTAGバウンダリスキャンテストを統合することで、実装されているCPUやFPGAからJTAG未対応デバイスの信号を制御・モニターできるようになった。その結果、基板上のコネクタから直接制御すること以上に、信号線やネットをより細やかにコントロールすることができる” - コイト電工株式会社 鉄道技術部 登立氏
”XJTAG を採用した理由は、他社製品と比較してコスト効率に優れていることに加え、弊社システムへの統合の検討や、組み込みも簡単に出来たことです。”
”XJTAGの特筆する機能のひとつは、JTAGデバイス、JTAG未対応デバイス両方に対するテストを容易に開発することや、カスタマイズできることです。” XJTAG の柔軟でハイレベルなプログラミング言語である XJEase なら、バウンダリスキャンの動作を知らなくても複雑なテストを開発することができます。各テストスクリプトはデバイスセントリック(デバイスごとに専用)に開発されており、他のプロジェクトにも修正することなく再利用できます。”
”基板上の CPU、FPGA、CPLD など JTAG対応デバイスを、JTAGプローブである XJLink をUSB接続して制御。これらデバイスにバウンダリスキャンでアクセスしてバス上の信号をシミュレートし、EEPROMS、メモリ、Flash、Ethernet PHY など同一ネット上にある多くのICデバイスをテスト出来るようになり、弊社の検査装置のテストカバレッジの向上に貢献しています”
”BGAデバイス実装箇所などは、機能テストだけではテストが十分に網羅されません。ニューヨーク地下鉄車両に搭載される車両用モニタシステム (Monitoring and Diagnostics System)にXJTAG のバウンダリスキャンテスタを活用することで、より良いテストのカバレッジを少ないコストで得ることが出来ました。”
”数あるJTAGテストシステムの中で、JTAGデバイスと未対応デバイスの両方に費用対効果が最も高いのがXJTAG でした。そして柔軟で使い易く、再利用可能なデバイスごとの機能テストの豊富なライブラリが提供されます。”またXJTAG社の技術サポートは迅速で適切な対応でした。”スピードが速く、効率の良い、強力なXJTAGのバウンダリスキャンツールに満足しています” – コイト電工株式会社 鉄道技術部登立氏