ワイヤレス・カメラシステム開発で知られるLink Research社は、RFのスペシャリストであり、バウンダリスキャンテストの実績に長けたEMS企業であるBritonEMS社と協業し、市場をリードする、Link HDとL1500 SD/HD搭載ワイヤレス・カメラシステムの開発・製造のスピードを上げることが出来ました
Link Research社は、SD~HDに至るワイヤレス・カメラシステムの第一人者として知られており、世界の主要な放送会社に採用されています。例えば、Link Research社のHDワイヤレス・カメラシステムは、北京オリンピックの全主要会場で採用され、世界中の視聴者を魅了しました。
Link Research 社は、 Visilink グループの一員で、独自のLMS-T modulation に加えてDVB-Tにより、あらゆるコンディション・環境でワイヤレスカメラの性能を向上させて、多くの受賞をしています。それは最新鋭のワイヤレスカメラとして、Link Research 社独自の画像圧縮、エンコーディング技術を搭載しています。
市場リーダーとしての地位を確保するために、Link Research 社はリソースを重要な研究・開発活動に集中させることを視野に入れ、経験豊富なEMS企業である Briton EMS社と早くに提携しました。3分の1のスタッフは、新製品・新技術の開発活動に専念し、才能豊かなRF開発エンジニアを揃えています。ウォトフォード(英国)に R&Dセンターを置き、ドバイとシンガポールにもオフィスを持っています。
”弊社の発展し続ける製品計画に応じたスキルと装置への投資に前向きで、ハイエンドで複雑なRF製品を製造する、戦略的なEMSパートナーを必要としていました” Link Research社 John Mulcahy, managing director ”また製品品質、安定性、タイムtoマーケットの向上のために、弊社のRFエンジニアと協調してテスト・ソリューション、製造技術を提供できる業者も必要でした”
ベットフォード(英国)に拠点を置く Briton EMS社は、OEMとして、放送、産業、工業計測、医療、通信などあらゆる市場製品を扱っています。22,000スクエア・フィート(約2万㎡)の敷地には、プリント基板実装から完成品の組上げ、表面実装から従来式のスルーホールまで、幅広いサービスを提供しています。
そして、少量、中間規模から大量生産、電子、メカニカル設計サービス、HW、SW、プロトタイプ開発、新製品、アフター・マーケットサービスまでを手掛けます。
”Briton EMS 社は、放送機器市場に多くの実績を持ち、プロトタイプ、製造とテストを考慮に入れた設計、資材調達、プリント基板とシステムの実装といった、製品ライフサイクルに渡ったサービスを提供してくれるので、2001年から協業しています” Link Research社 Richard Lincoln, chief engineer ”また彼らは独自にRFテスト設備を備え、弊社のRF開発チームをサポートし、製品化までのスピード化を支援しました”
”Link Research 社の要求を受け、弊社はワイヤレスに対するスキルを強化し、RFテストエンジニアの能力を向上させました。また、最新の高精度表面実装にも投資し、生産性を高め、着実にテストに対する設備を高めてきました。これには、ハイエンド市場に従事するEMS企業にとって必須となったバウンダリスキャン技術への投資も含まれています。” Briton EMS社 Tony Abri, commercial director Briton EMS社 は、BGAデバイスの採用が増加の一方である高密度実装基板のテストの課題を克服する為に、XJTAGバウンダリ・スキャン・テストシステムを採用しました。今では、XJTAG社の認定EMS として、複雑なプリント基板、システムの製品ライフサイクルを通して、XJTAGシステムの、デバッグ、テスト、プログラミング機能を享受しています。
”XJTAGのシステムは、弊社のテスト体制を一変させ、従来に比較してはるかに早く、複雑な基板の欠陥を正確に特定できるようになりました” Briton EMS社 Conor Hogan, test team leader ”現在弊社では、XJTAG を設計の早期段階から用いることで、デザインのデバッグと、DFT(デザインforテスト)を合わせて行っています” Briton EMS 社では、それらXJTAGシステムの機能を享受できるように、顧客の基板に対してJTAG対応デバイス搭載し、バウンダリスキャンによるテストができるように薦めています。
”Link Research 社は、弊社を製造だけではなくテスト開発パートナーとして認めており、開発の早期段階でボードレイアウト、BOMリスト(bill of material)が準備出来ると直ぐに、送られてきます”
”そして、これにより直ちに必要となるテストを決定することが出来ます” ”Link Research 社のR&D チームとの関係で、例えばテストのカバレッジ向上のための追加回路を提案すれば、それを全開発プロセスをスピード化し、生産性を向上させるものとして受け入れてもらっています” Conor Hogan氏XJTAG を採用してから、Briton EMS 社では開発期間を短縮し、多くの高機能製品の製造に実績を上げてきました。年間130製品物NPIを手掛け(1週間で3製品)、デザイン、プロトタイピング、製造、出荷後のメンテナンスなど一貫してツールの強力な機能を享受しています。
”Link Research 社の最新の両表面実装基板では、複数の1152ピンのFPGA、DSP、メモリ、高速MPU、LED通信デバイス、電源などが搭載されました。
”XJTAGを用いれば、Link Research 社のワイヤレスカメラ伝送装置に搭載される複雑な基板でも、92%のテストカバレッジを達成できます。コネクションテスト、基板デバッグはDSPのファームウエアを焼く前に行えるので、多くの時間が削減できました。” Conor Hogan氏無線RF技術のようなハイエンドのマーケットでは、製造パートナー、テストパートナーがメーカからの日々進化する需要に応えることは欠かせなくなっています。
”Link Research社のようなお客様の無線伝送装置では、RF信号が1Hz精度の堅牢で安定し、また他のデバイスに電波干渉しない製品を製造することが求められています。このような要求を満たし、継続的に品質を向上させ、コストの削減まで得るためには、最も最新鋭の設備と、エンジニアリング、製造に関わるあらゆるスキルが求められています” Conor Hogan氏また、Link Research 社がEMSプロバイダーに信頼を寄せるのと同様に、Briton EMS 社も複雑な基板のテストに取組む上で、XJTAG 社に多くの期待を寄せています。
”XJTAG社の技術サポートは申し分なく、我々が抱える問題に一緒になって取組んでくれます。例えば、最近 Link Research社の2つの基板をマルチウェイコネクタで組み合わせましたが、同期が取れませんでした。これをXJTAG社は、XJIOボードを用いてボード間のタイミングの違いを一日程度で解決しました。これこそが、XJTAG社とその製品の強みであり、パートナーとして信頼できる証拠となりました。” Conor Hogan氏