ITネットワークとOTネットワーク間のインターフェイスを保護することは、今日の企業にとって重要なニーズです。その要件を満たすために、Seclabは、実績のある電子セキュリティの原則と堅牢なハードウェアに基づいた高度なセキュリティアプライアンスのファミリを提供します。これらのアプライアンスの中心にあるボードをテストするために、SeclabのエンジニアはXJTAGバウンダリスキャンを選択しました。
Seclab社(仏 Montpellier)は、オペレーショナルテクノロジー(OT)ネットワーク(産業用制御システムなど)とIoTデバイスを保護するためのさまざまな製品を提供するセキュリティ分野の第一人者です。同社のElectronic Air Gapテクノロジーは、電子機器を使用して、ネットワークまたはUSBに接続されたシステムを物理的に分離すると同時に、正当なデータ交換を可能にします。これにより、ネットワークサイバー攻撃を防止しながら、ITドメイン内の正当なエージェントがOT機器と自由に対話して、最適な生産性と利便性を実現できます。
同社のSecure Xchange Network™ アプライアンスは、エンタープライズITネットワークやOTネットワークなどのネットワーク間の分離を提供し、ネットワークの検出を防ぎ、ファイアウォールなどの他のセキュリティデバイスを保護しながら、それらと連携して脅威への耐性を最大化します。Secure Xchange USB™ はコンパクトで堅牢なデバイスであり、ユーザーは最初に脅威を分析することなく、キオスクや産業用マシンから大容量ストレージデバイスまで、ラップトップを他のUSBデバイスに安全に接続できます。
Seclab社のエンジニアは、FPGA、DDR RAM、フラッシュメモリなどのテストプローブやピンでは到達できないコンポーネントを搭載するSecure Xchange NetworkおよびSecure Xchange USB製品のマザーボードをテストするための高速で信頼性の高い方法を必要としていました。彼らは、使いやすくて、各ボードのテストカバレッジを最大化するのに役立つ強力な機能を有するXJTAGバウンダリスキャンシステムを選択しました。
「XJTAGでテストを作成するためにバウンダリスキャンの専門家になる必要はありません」 とSeclab社の最高技術責任者であるBenoît Badrignans 氏はコメントしています。「テストの設定は直感的であり、システムを理解し、その機能の調査も容易でした。テストスクリプトの作成と再利用も迅速かつ簡単に行えます」
XJTAGには、多数のデバイス用のすぐに使用できるテストおよびプログラミングモデルのライブラリが付属しています。XJTAGのフル機能のプログラミング言語で記述されたXJEaseモデルは、変更とデバッグが簡単で、ユーザーが独自のカスタムコードを記述することもできます。これらは、変更無しに後続のプロジェクトでも再利用できます。
Badrignans氏は、XJTAGに組み込まれる高度な接続テスト機能も高く評価しています。これは、すべてのコンポーネントが短絡、開回路、またはスタック障害無く正しくはんだ付けされていることを素早く確認するのに役立ちます。「接続テストは欠陥の場所をすばやく特定し、テストカバレッジの向上、テスト時間の短縮、トラブルシューティングの容易化を可能にします」
プローブ接続が困難なICのテストに加えて、Seclab社のエンジニアは、外部ループバックアタッチメントをXJTAGとともに用いて、コネクタとイーサネットポートをすばやく簡単にテストしています。また、LED、プッシュボタンや、EPROM、リアルタイムクロック、センサーなどのI2Cデバイスもテストしています。
Seclab社にとって、XJTAGの使いやすさは、テストカバレッジを拡大し、生産性を向上させるための鍵でした。Benoît Badrignans 氏は、「ユーザーインターフェイスは理解しやすく、XJTAGが最高のコストパフォーマンスを提供することを私たちの経験から証明できます」 と要約しています。