XJTAGとテストシステムを統合する
XJTAGのソフトウェア、ハードウェアは、他のテストシステムやツールと統合できます。
これらの統合機能は、既存のシステム内でXJTAGを使用すること、あるいはXJTAGをベースに他の機器を統合するなど、必要なテストシステム全体を構築する柔軟性を提供します。
ソフトウェアの統合
XJTAGのテストを実行する標準インターフェースはXJRunnerです。これは、使いやすいグラフィカルなランタイム環境です。しかしながら、JTAGバウンダリスキャンテストは、他の多くのテスト環境に統合して実行することもできます。XJIntegration APIを介して、他のソフトウェアからXJRunnerおよびXJAnalyserの機能にアクセスすることができます。
XJIntegration
XJIntegrationは.NET DLLであり、他の.NETプログラムがXJPackファイル(XJRunnerのプロジェクト)を開いてテストや関数を実行したり、XJAnalyserの機能を使用して個々のピンの値を制御または読み取ることができます。また、他社の検査環境内にXJRunnerのテスト出力ウィンドウなどを埋め込むこともできます。もちろん、テスト結果は、呼び出し元のプログラムによって簡単に取得でき、より大きなテスト環境の一部に統合できます。
National Instruments – LabVIEW / LabWindows CVI / TestStand
National Instruments™のLabVIEW™は、ハイブリッドなテストシステムを構築するための最も一般的なシステムの1つです。XJTAG Virtual Instruments(VI)とTestStand™シーケンス(XJIntegrationに基づく)のフルセットは無料で利用できるため、XJTAGのテストをLabVIEWまたはTestStandテストシステムにすばやく簡単に統合できます。
これらのテストは、独立して実行することも、他のテスト機器とやり取りすることもできます。National InstrumentsのLabWindows™/ CVI™は、ANSI Cで記述された独自のテスト環境にさまざまなテスト技術を簡単に統合する機能を提供します。XJTAGのテストは、付属のWindows標準プログラミングインターフェイス(.NET)を使用して、CVIテストシステムの一部として実行できます。
独自のテスト環境
独自のテスト環境からJTAGテストを実行する場合は、XJIntegration .NETインターフェースを使用したプログラムでテストを制御できます。参照できるC#で記述されたサンプルアプリケーションが、XJTAG開発システムのインストール内にあります。
ATEの統合
XJTAGは、テストカバレッジを最大化し、かつテスト時間を短縮するために、様々な機器ベンダーとの高度なレベルのソフトウェア統合機能を備えています。
特に、SPEAのLeonardoシステム、TakayaのAPT-1400Fソフトウェア、およびKeysightのBTBasic環境との統合により、XJTAGと他のテストシステム間の高度な相互作用が可能になります。
コマンドラインアクセス
XJRun(XJRunnerのコマンドラインバージョン)はXJTAG開発システムの一部で、XJTAGのテストを他のソフトウェアからコマンド実行することができます。
XJRunは、XJTAGのテストセットアップ内で個別のテストまたはテストのグループを実行するように構成できます。XJRunから返された値を使用して、制御ソフトウェアの機能に応じて、単純な結果(成功/失敗)、あるいはエラーの詳細情報をレポートします。
ハードウェアの統合
XJTAGは、ICTなど他のさまざまなテスト機器に物理的に統合して、完全に統合されたテストステーションを構築することもできます。
自動テスト装置(ATE)マシンには多くの種類があり、XJTAGと統合できるレベルも数多くあります。ATEマシンとの統合は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方で行うことができます。
主なATE手法は次のとおりです。
- インサーキットテスト(ICT)
- フライングプローブテスト(FPT)
- ファンクショナルテスト(FCT)
- 自動光学検査(AOI)
- 自動X線検査(AXI)
XJTAGは、いくつかのICTおよびFPTベンダーとハードウェア統合されており、それら専用のJTAGコントローラーカードを、ICTまたはFPTマシンの内部、通常は拡張モジュールスロットに挿入します。これらのベンダーのほとんどはソフトウェアも統合もされていて、1つのシステムが他のシステムを呼び出してテストを実行したり、信号を1つのシステムから駆動して別のシステムから読み取ったりする完全統合テストを実行する機能を提供し、XJTAGが統合テスト中にフライングプローブの位置を制御できるようにします。
特定のソフトウェアとの統合が用意されていない場合でも、ほとんどのシステムは外部プログラムを実行できるため、XJTAGとの統合は容易です。他のシステムはXJTAGのXJRunコマンドラインプログラムでテストを実行し、結果を受け取ることができます。同様に、XJTAGは外部プログラムを呼び出して、その結果を読み取ることができます。また、他のベンダーの.NET DLLをロードして、直接テスト機能を実行することもできます。
サポートされるATE機器
XJTAGには現在、次の統合ソリューションがあります。
- SPEA – ICTおよびフライングプローブ(アナログおよびデジタル)
XJLink2またはXJLink2-3030 JTAGコントローラーを使用 - Keysight (Agilent) – i3070 ICT
XJLink2-3070 JTAGコントローラーを使用 - Teradyne – TestStation ICT
Using XJLink2-CFM JTAGコントローラーを使用 - Takaya – APT-1400F フライングプローブ
XJLink2+ JTAGコントローラーとカスタムI/O拡張カードを使用
Any Questions?
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