XJAnalyserは、JTAG信号をリアルタイムに視覚化してデバッグできるパワフルなツールです。JTAGデバイスの各信号をグラフィカルに表示して、各ピンの状態(出力として駆動、或いは入力としてトライステート設定)と、値(駆動する場合はハイ又はロー)を完全に制御できます。また、SVFとSTAPL/JAMフォーマットの実行も可能です。
効果
- BGAやファインピッチデバイスなど、プローブできないコンポーネントをテスト
- 基板に接続して数分以内に利用できる(テストプログラムの開発は不要)
- 製造上の不具合をすばやくデバッグして不良解析することにより歩留まりを向上
- プロトタイプから製造までの期間を短縮して、市場投入までの時間を短縮
- デバイスをプログラミングするための複数のツールが必要なくなり、コストを節約
機能
- BSDLファイルのみで直ぐに使用できる
- 信号線を操作、H、L、トグル
- ショート、オープン、その他状態を監視
- デバイスピン、バス単位で簡単に操作できる
- ズーム表示、表示分割で信号線を明確に解析
- Waveform Viewerで信号レベルと遷移をキャプチャ
- 変化する信号線を容易に確認
- SVF、STAPL 形式のプログラミング
- リアルタイムにデバッグ
- XJIntegrationで不良解析を強化
JTAGデバイスのピンを制御および監視する
マウスをクリックするだけで、ピンの値をリアルタイムでハイ又はローに設定できます。また、スロー/ファーストのトグル操作も可能です。全てのピンの値は色分けして表示され、入力/出力の様な特性も色分けされます。
BGAを含むJTAG対応デバイスのすべてのピンの値とプロパティをリアルタイムで監視します。
デバイスのプログラミング
XJAnalyserは、SVFとSTAPL/JAM形式のファイルを基板上のデバイスにダウンロードすることができます。ヘッダやトレーラーは自動的にセットアップされます。
ゴールデンボード比較機能
XJAnalyser に、基準ボードのJTAG信号状態をセーブし、動作がおかしいボードとの比較・評価を行うことができます。
XJAnalyser に、正常に機能することがわかっている基板のJTAG信号状態をセーブし、動作がおかしいボードとの比較・評価を行うことができます。
JTAGチェーンのデバッグ
XJAnalyserは、検出されたデバイスの数とそれらのIDコードを確認できるので、JTAGチェーンのデバッグにも有効です。詳細はこちらをご覧ください。
ピンウォッチ
ウォッチウィンドウに特定のピンを選択して配置することで、デバイス上の全てのピンから独立して、値の変化を観測しやすくします。
複数のピンを纏めてバスを構成することも可能です。またバスに値をセットすることで、バスを構成する全てのピンに一度に値を設定できます。
ズームイン/画面分割
XJAnalyserはユーザー定義可能な画面のズーム機能を持っています。また、画面を分割してJTAGチェーン内の別々のデバイスを異なった拡大率で同時に表示することも可能です。
チェーンの実行/シングルステップ実行
XJAnalyserはJTAGサイクルでの連続実行(信号の変化を即座に反映)とJTAGサイクルを手動で実行させるシングルステップ(JTAGサイクルの間に信号を変更)をサポートしています。
デバイスジオメトリーの変更
BSDLファイル内でデバイスのジオメトリー規定が間違っている場合や、規定されていない場合は、デバイスの実際のジオメトリーを反映するように両側のピン数を変更できます。デバイスを回転させるオプションもあります。
Waveform Viewer
Waveform Viewerビューアーは、JTAGチェーン上のデジタル信号レベルと遷移をキャプチャして表示します。
トリガー機能をサポートし、特定のイベントが発生したときなど、指定された条件下で回路の動作をキャプチャします。 これにより、重要な情報を取得して断続的な障害を追跡する能力が大幅に向上します。
“プラグ・アンド・プレイ”で簡単設定
XJAnalyserを基板に接続して起動すると、JTAGチェーンを自動的にチェックして、PC上に保管されたBSDLファイルを識別します。ただこれだけの作業で、直ぐにデバッグを開始できます。
推奨システム要件
- インテル®Core i3、i5、i7プロセッサーまたは同等のもの(すべての世代)
- Microsoft®Windows®10 1607以降(32ビットまたは64ビット)、またはWindows 11
- 8 GBのRAM
- BGAおよび狭ピッチデバイスのピン単位のリアルタイム制御
- インシステム プログラミング using SVF/STAPL/JAM files
- 簡単に4ステップ設定
柔軟なライセンス形態
- ハードウェアライセンス
– JTAGコントローラー内にライセンス情報を格納するので、どのPCでも使える。 - ネットワークライセンス
– サーバーにライセンス情報を格納するので、世界中どこからでも使える。